“International Brain Bee” は脳科学に関する知識を競う、中高生のための脳科学分野の “オリンピック” で1999年に米国で始まりました。中高生が脳科学に親しみ、将来的に神経疾患等の原因解明や治癒に向けて神経科学の道に進むひとつのきっかけとなることを目的として毎年開催されています。
毎年約30ヵ国の国・地域の中高生が参加し、各国の予選を勝ち抜いた代表が “International Brain Bee” の本選に派遣されます。基礎的な脳科学の知識や、知能、感情、記憶や視覚といったトピックからアルツハイマー病、脳卒中、統合失調症等の疾患に関するトピックまで幅広いテーマに関する知見が問われます。
この予選会の問題は、主にインターネットから無料ダウンロードできる英文テキスト(The Brain Facts Book)から出題され、クイズ形式の問題が問われます。過去の大会では地方予選大会が開催されましたが、2025年については、過去4回の大会に続いて、全国200カ所以上の連携施設を活用して、コンピュータを用いたオンラインテスト形式で分散開催します(詳しくはパンフレットをご覧ください)。
また世界大会の本選では、実際の脳やニューロンの顕微鏡画像からの出題もあるほか、神経疾患の患者さんの映像を元に模擬診断を行う問題なども含まれ、非常にレベルの高い大会となっています(2025年大会は世界大会もオンライン実施となります)。
日本脳科学関連学会連合(脳科連)は、この活動に賛同し、脳科連の会員である日本神経科学学会ブレインビー委員会、NPO法人脳の世紀推進会議の協力・共催で、日本国内の予選開催及び本選を開催しています。
なお、予選を通過した入賞者(数名)は、さらに対面で行われる決勝にすすみ、その優勝者1名は、2025年11月にオンラインで開催される世界大会に日本代表としてノミネートされます(今年は、国内予選会、世界大会ともにオンライン開催で、日本代表選抜大会については対面で6月頃中に実施します)。
みなさまのご応募をお待ちしています!
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