世界脳週間2024 新潟大学脳研究所
イベント名 | 「見てみようヒトの脳と心」 |
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日 時 | 2025年3 月 26 日(水)13:30~ 17:00 |
会 場 | 新潟大学脳研究所 統合脳機能研究センター 中田記念ホール 他 |
主 催 | 新潟大学脳研究所/NPO法人脳の世紀推進会議 |
代表者 | 脳研究所長 小野寺 理 |
後 援 | 新潟県教育委員会 |
開催趣旨
「世界脳週間」は,脳科学の重要性を広く社会に訴える世界的キャンペーンです。
日本でも,脳の最先端研究を実施している多くの研究機関が,科学研究の将来を担うべき高校生を主な対象として,わかりやすく最先端の脳研究を紹介し,脳と心の科学に興味を持ってもらおうと,研究室/実験の公開と講演を予定しています。
新潟大学脳研究所においてもこの趣旨に沿って,3月26日(水)に「見てみようヒトの脳と心」という題の研究所公開と講演を企画しましたので,生徒の皆さんに積極的に参加していただければ幸いです。
プログラム
脳研究所概要説明・講演 13:30~15:00
13:30 ― | 脳研究所長挨拶 新潟大学脳研究所長 小野寺 理 |
13:40 ― | 講演『脳の「普通」を支えるもの』 腫瘍病態学分野 助教 岩倉 百合子 |
14:10 ― | 講演『アルツハイマー病の遺伝子発現解析』 遺伝子機能解析学分野 特任助教 原 範和 |
14:40 ― | 質疑応答 統合脳機能研究センター 教授 島田 斉 |
研究室見学 15:30~17:00
<12コース>
- 生きている脳の細胞を見る
- 細胞を光らせて見てみよう
- 脳の中に宇宙を観てみよう
- 脳の神経回路を可視化する
- ゲノムの進化から脳の病気を知る
- 病気を見てみよう
- From bedside to bench and Back
- 脳の病気に迫る研究を見てみよう
- 脳を視る先端技術
- 遺伝子で迫る認知症の謎
- 脳の働きを解明するマウスの魅力
- いきものが教える難病と老化
参加者数
61名
(高校生57名,大学生4名)

イベントの概要
所長挨拶の後,2名の研究者からアルツハイマー病遺伝子発現の解析など,最新の脳研究に関する講演を行いました。続いて,参加者は少人数のグループに分かれ,それぞれ希望する研究室で研究内容説明や実験体験など,多彩な脳研究の現場を体験しました。
参加者の反応
参加者への実施後アンケートより抜粋
- 実際に体験・実験できてとても楽しく,興味が深まりました。
- 説明が分かりやすく,難しい内容も理解できました。
- 研究者の姿勢に感動し,自分も研究したくなりました。
- 顕微鏡観察など満足度の高い体験ができました。
- 進路選択への良い刺激となり,また参加したいとの声も多く寄せられました。



開催者の総括
全国の高校生・大学生が会場に参加し、そのうち60%が今回初めて大学イベントに参加しました。事前質問も活発で、イベントに期待を持って参加している方が多かったと感じます。
研究室に分かれての専門的な講義や実験実技参加でも多くの質問があり、参加者は専門的な内容にも積極的に質問し、熱心に学ぶ姿が見られました。
終了後のアンケートでは、講演・研究室見学ともに高い評価を得ました。「研究内容の説明や体験はもちろん、ゲーム的な要素もあり面白かったです」「様々な質問にしっかりご回答いただき、充実した時間でした」といった感想から、参加者の科学への関心を高め、知識探求の一助となったと思われます。